俗々・『地下室の手記』〜混沌が渦巻く浮遊の世界〜

ここに記されていることは空想家の「とりとめない妄想」でフィクションです・・・・・

『ニッポン奇人伝』〜永井荷風の奇行〜

『ニッポン奇人伝』(前坂俊之)。

永井荷風の常識を凌駕する様々な事柄が書かれている。

徹底した人間嫌い、ケチだったそうだ。

荷風はお金持ちだったんで、彼が銀行に寄るとコーヒーを出すなど持てなし、お菓子が自宅に届くというと、即、その銀行から全額を引き出し、他行に移した。

家にガスを引かないで、七輪で火をおこして魚を焼いていた。

一つの電球だけ利用して、部屋に移ると、それを持って行って使っていたそうだ。

「・・・戦争中原稿を一枚も書かないで・・・・他人に頭を下げないで生活をできたのだから、よかった・・・・」(ケチを指摘され、答えた要旨)

私も人間嫌いだから、なんとなく、荷風の気持ちがわかる。

憂き世の人間関係のわずわらしさから、逃げていたかったんだろうな。