俗々・『地下室の手記』〜混沌が渦巻く浮遊の世界〜

ここに記されていることは空想家の「とりとめない妄想」でフィクションです・・・・・

父が欲しかったもの・・・・

私の父は中卒だった。

学歴に憧れていた。

だから、居間には子供たちの大学の卒業証書が額縁に入れられてあった。

みんなそうなのかしらない。

弟の場合、大学院の修士課程修了したので、その証書が居間に、何枚も貼られていたので、実家に帰った時にビックリした。

これは、人に見せたいんで、居間に貼ってあるんだな。

私は「恥ずかしいから、貼るなよ」と父に言おうと思ったが、やめた。

子供が、自分が欲しくても手に入らないものを、手に入れたので、うれしくて仕方なかったのだろう。

父が、

「貧乏でなければ、高校には行きたかった・・・」

そんなことをつぶやいたのを、何回か聞いた。私が中学生の時に。