俗々・『地下室の手記』〜混沌が渦巻く浮遊の世界〜

ここに記されていることは空想家の「とりとめない妄想」でフィクションです・・・・・

ご近所の嫉妬に悩んだ父

私の父は中卒で丁稚奉公みたいな修行をしていたらしい。

奉公先の主から、

「これでも、少しは役に立つだろう〜!」

年末に、年始と書いてあるタオルを、投げつけられたらしい。

温厚な父も、カチンときたらしい。

「いくら貧乏でも、あれは酷かった。貧乏人だとこんな扱いされるんか?」

その話しを母に何度も話したそうだ。

私は、父の苦労話はあまり聴いたことはない。

でも、中学の時に持ってゆく「お昼の弁当」がなかったとか、空腹で仕方なかったとか。

また、丁稚奉公先の女将さんに、風邪で発熱して寝ていたら、

「そんな熱は仕事すれば、治る!」と叩きおこされた話しは聴きました。

労基法もあったんもんじゃない。

中卒と貧乏だと馬鹿にされて、そういう思いがあったかたら、子供達は大学に行かせなければ、そう思ったらしいと、母から何回も聴かされました。

実家は決してゆたかではありませんでした。自営業でした。

2人の子供達を大学に出したら、近所の人から、

「お前の家は大学を出せるような家でないから、出すな!」

そんなことを言われたらしい。これは生前、父から聴きました。

大学出そうが、出さないが、そんなのは勝手。

ご近所の嫉妬が渦巻いていて、つまらんことで悩んだ父の姿が浮かびます。