俗々・『地下室の手記』〜混沌が渦巻く浮遊の世界〜

ここに記されていることは空想家の「とりとめない妄想」でフィクションです・・・・・

「生まれてこなければよかった〜」

「子供はいらん。生まれてくる子供はかわいそうだ・・・・」

職業訓練校で私の隣の席のH氏は言った。

そんなことを思いだした。

H氏は早稲田出て広島大学大学院のマスターコース。つまり修士様。

証券会社をリストラされた。

「本当は大学の先生になりたかった・・・・」

分厚い眼鏡のレンズから、覇気のない輝きの目でポツリと呟いた。

「生まれてこなければよかった〜」

彼のつぶやく言葉に、声に出さなかったが共感した。

H氏とは音信不通でどこに住んで現在は何をやってるかわからない。

現在の彼の呟きを聞きたいと、ふと思った。